【稲盛和夫の経営問答】高収益企業のつくり方
- 稲盛さんが経営者の質問に対して答えていくスタイル
- 中小企業経営者の悩みに対して、ズバッと稲盛さんが答える
- すごく的確で、また稲盛さんがまったくぶれていない
- 経営者は読むべき本のひとつ
感想
高収益の利益率=税引き前利益率の事を指しておられます。
業界の利益率が低いからこれ以上は無理と思うとなにも生まない
松下幸之助さんの講演で「ダム式経営」を聞き、心を打たれたと言われています。
高収益をあげるために最も必要なことは、経営者が心の底からそれを求める信じ行動を起こすことであると悟られました。
私の業界も利益率は低い業界ではありますが、税引き前利益率10%にチャレンジしてみようと思いました。
そのためには、経営指針書が必要であったり社員の育成が必要になったりするのですがそれは平行してやりたいと思います。
実際、経営指針書・経営理念・ビジョン等明確にしても、稲盛さんのおっしゃる「誰にも負けない努力」が必要だと思います。
経営者は、ちっちゃな成功を収めると苦しかったときは120%以上のチカラで努力していたのに、それが100%になったり80%になったりすると思います。
私も、社長1年目と2年目を比べると仕事の質は変わりましたが、本当に「誰にも負けない努力」をしていると言えるのか?と言われれば疑問符が付きます。
働き方改革という言葉が先行している世の中、社員の働き方は変わっても経営者は24時間365日仕事しているようなモノです。
もう一度、自分の仕事のあり方を見つめなおしてみようと思わせる大事な本でした。
あと本文中にあるのですが、稲盛流コンパの神髄のエッセンスが書かれてます。
稲盛流コンパはどうなんだろ?って思っていた私にとってとても参考になる本でした。
社員間コミュニケーションに悩んでいる経営者は多いと思います。
昔より飲みニケーションが減ったのと、社員が社長と一緒に飲みに行くことに喜びを感じない。(これは経営者側も悪いんですけどね・・・)
社員間コミュニケーションのひとつとして、コンパというひとつの仕事の目的としてとことん社員と向き合ってひとつになろうというそこまでやればコンパに意義はあると思います。
経営者や部門長の方にぜひ読んで欲しい本であります。
おすすめ度
★★★★★ 5つ星
詳細
稲盛和夫の経営問答 高収益企業のつくり方
著者:稲盛和夫
出版社: 日本経済新聞出版社; 新装版 (2014/9/4)
ISBN-10: 4532319498
ISBN-13: 978-4532319496