はじめに
ペットとの触れ合いが、ココロとカラダにどのような影響を与えるのかご存じでしょうか？
特に「自律神経」という観点から、ペットとの触れ合いのメカニズムと効果、さらには実際の研究や日常の応用例とかも含めて幅広く深掘りをしていきたいと思います。
ペットセラピーという言葉を聞いたことある人所も多いかとは思います。
ストレス社会を生き抜く現代人にとって、動物の存在は単なる癒し以上の意味を持ちます。科学的根拠と実生活の双方からペットセラピーの力を考察していきますのでご覧ください。
1. 自律神経ってなに？
まずは自律神経のしくみについて振り返りっていきます。
自律神経という名前はみなさんよくお聞きになるとは思います。
- 自律神経系は交感神経と副交感神経の2つのシステムから成り、私たちの体を無意識に調整してくれています。
- 交感神経…興奮・覚醒・ストレス反応に関わり、心拍数や血圧を上げる。
- 副交感神経…リラックス・休息・回復を促進し、心拍数を下げ、消化を助ける。
これらがバランスよく働くことでココロとカラダの健康が保たれています。
反対に、交感神経が過剰に優位になると「ストレス過多」の状態になり、不眠や動悸、消化不良などの不調につながります。
交感神経が優位になった状態が続くと、大きな病気になったりココロにも悪い影響を与えてしまいます。
動物との触れ合いは、このバランスを整える働きを持つととても注目されているので聞いたことある人も多いと思います。
近年、自律神経と脳波の関連も注目されています。
健康な10代後半の脳波は10.8Hz → 自律神経も整っていて、カラダの不調は感じなかった
老人になると8Hz以下にまで低下してしまいます。 → 脳波とともに自律神経が乱れがちになり、ココロとカラダの不調があらわれたり、おおきな病気になってしまいます。
脳波から自律神経を整える「アルファネス２」は、特許技術で自律神経を整えます。
2. ペットセラピーの基本効果
ペットセラピー（アニマルセラピー）には、以下のような効果があると報告されています。
- リラックス効果：副交感神経の活動が高まり、安らぎを感じやすくなる。
→ 例えば、高齢者がセラピー犬と触れ合うと副交感神経が亢進し、リラックス状態に入ります。自律神経も整うのでコロナ渦でもペットと触れ合うことを求めるひとが増えましたよね。 - 心拍数・血圧の安定：犬や猫に触れた際、数分で心拍数や血圧が低下したという報告や研究結果があります。これは特に高血圧や心疾患リスクのある人にとってはとても有益な情報だと思います。
- 脳内物質の変化：触れ合うことでドーパミン、セロトニン、オキシトシンといった「幸せホルモン」が分泌され、気分が安定します。
- 社会的交流の促進：動物を介した会話や笑顔が増え、人間同士の交流が自然に広がります。人と人のつながりやコミュニケーションも希薄になりつつある現代においてはいい傾向だと考えます。
こうした効果は短時間でも現れるため、医療現場や教育現場で導入されることも増えていっています。
ペットセラピーも24時間ずっと触れ合うのが難しいと思います。
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3. 自律神経とペットの関係
科学的研究からは、ペットが自律神経に与える具体的な影響が明らかになっています。
犬との触れ合いで副交感神経が活性化
ペットセラピーの研究では、10名の健康な成人を対象に犬とのセッションと無接触のセッションを比較した研究があります。その結果、犬と触れ合った場合に心臓の副交感神経活動が有意に高まることが研究結果としてあらわれています。
高齢者×セラピー犬
高齢者とセラピー犬の交流では、高齢者・犬双方でオキシトシン分泌が増加し、高齢者では副交感神経が活性化していました。さらに笑顔や喜びの表情が増加し、情緒的な癒しが得られることも報告されています。
ストレス指標の改善
動物と触れ合うと、唾液中のコルチゾール濃度（ストレスホルモン）が低下するというデータもあります。このことから、ペットセラピーと自律神経の安定と密接に関わっていることが裏付けられています。
4. ホルモンの視点から見た癒しのメカニズム
動物との触れ合いは、ホルモン分泌にもいい影響を与えてくれます。
- コルチゾール（ストレスホルモン）の低下：ストレス反応を鎮め、心身を落ち着かせる効果があります。
- オキシトシンの増加：愛情や信頼を深めるホルモンになります。飼い主と犬の双方に分泌が増えることが知られています。
- セロトニン・ドーパミンの増加：気分を明るくし、意欲を高める作用があります。
これらのホルモンは自律神経に直接的な影響を与え、副交感神経優位の状態をつくりやすくします。さらに、免疫機能の強化にも関与しているとされ、総合的な健康の維持に役立つ可能性があります。
5. 特別な症状や対象別の効果：自閉症・PTSD・認知症などへの応用
自閉スペクトラム症（ASD）
- 動物介在療法（AAT）によって、コルチゾールの低下や情緒安定が報告されています。特に犬や馬とのセラピーは、社会性や感情調整に効果的とされています。
PTSD（心的外傷後ストレス障害）
- 戦争帰還兵や災害被災者に対する研究で、サービス犬や馬を用いたセラピーが不安や過覚醒の症状を和らげ、自律神経の安定につながると言われています。
認知症
- 高齢者施設にセラピー犬や猫を導入した事例では、認知症患者の表情が豊かになり、攻撃性や不安感が軽減したとの報告があります。これは自律神経の安定と深く関係してると思います。
ADHDや発達障害
- 学校や療育現場で犬を導入することで、集中力の向上やストレス緩和が観察されています。学習意欲や社会性を高める効果も期待されています。
6. 日常生活での実践例：家庭・学校・医療・介護施設での導入
家庭での実践
ペットを飼うことで日常的にペットセラピー効果が毎日得られます。犬の散歩は適度な運動につながります。
ペットを飼うことで、規則正しい生活リズムを作るきっかけにもなります。
猫とのんびり過ごす時間は、心拍を落ち着かせリラックス効果もあります。
学校教育での応用
「スクールドッグ」と呼ばれる犬が欧米の学校で導入されております。
子どもたちのストレス軽減、学習意欲の向上に役立っていると言われています。
読み聞かせの相手として犬が参加するプログラムもあり、子どもが安心して学べる環境づくりに貢献しています。
医療現場での導入
病院では、入院患者へのセラピー犬の訪問が定期的に行われています。
小児科では特に効果が大きく、痛みや不安の軽減、治療への前向きな態度の形成に役立っています。
精神科領域でもうつ病や不安障害の患者に対する補助的療法として取り入れられています。
介護施設での実践
高齢者施設では、セラピー犬が入居者の孤独感を和らげ、会話や笑顔を引き出す効果が確認されています。
自律神経の安定だけでなく、認知症の進行抑制や生活の質（QOL）の向上に役立っています。
7. 総合的な考察：なぜ動物との触れ合いは効くのか
バイオフィリア仮説
人間は本能的に自然や動物とつながることで安心感を得るという仮説があります。
動物が「安全な存在」として自律神経に影響を与えると考えられています。
脳科学的視点
犬や猫と触れ合うと、前頭前野の活動が高まり、感情や社会的行動を司る領域が活性化することが報告されています。これにより不安の抑制や共感能力の向上が期待できます。
触覚刺激の効果
ペットを撫でる行為そのものがタクティルセラピー（触覚療法）として作用します。
タクティカルセラピーはリラックスを促すこともわかっています。
相互作用の重要性
重要なのは「双方向性」です。動物側もオキシトシンを分泌しており、互いの存在が安心を共有するという点が、ペットセラピーの大きな特徴です。
8. まとめ
まとめ
- ペットセラピーは自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減します。
- 幸せホルモンの分泌を促し、感情の安定や社会性の向上につながります。
- 認知症、高齢者ケア、PTSD、ASDなど幅広い分野で効果が期待されています。
今後の課題
- 長期的効果の検証：短期的効果は明らかになりつつありますが、数年単位での影響を調べる研究はまだまだ不足しています。
ただペットがいることにより、自律神経のバランスが整うことも事実です - 倫理的配慮：動物の愛護・福祉などに配慮が必要だと思います。お年寄りのかたがペットを飼いにくい世のかなになりつつありますが、仕組で双方が幸せであるようなセラピーの形を追求していけるといいなと思います。
終わりに
動物との触れ合いは、私たちの自律神経を優しく整え、穏やかな心身の状態へと導いてくれます。
単なる癒しを超えて、科学的根拠のある補助療法として位置づけられつつあるペットセラピー。
家庭、教育、医療、介護のさまざまな場面で、ペット（動物）の存在がわたしたちに与えるいい影響をもっとみなさんに知っていただいて家族になってほしいと思ってます。
ココロとカラダの健康や、自律神経の乱れでお困りのかたは装着するだけで自律神経が整う選択肢もあることを知ってほしいです。
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