ウィルパワーとは
思考や感情をコントロールするチカラのことです。
朝起きたは時はウィルパワーが100の状態です。それがだんだん判断や選択をするたびに消費されていきます。
そうなると色々なことが気になったり、誘惑に弱くなったり、億劫になったりします。
だから出来る人はルーティン化をして、なるべく意思決定を減らしています。
ウィルパワーをうまく節約する方法
人間の脳は選択や判断をするときに集中力を使い、ウィルパワーを消耗してしまうのだそうです。
「工場を閉鎖するか、継続するか?」といったビジネス上の重大な判断から、「お昼に何を食べよう?」「メールにどう返事しよう、いつ返信しよう?」といった日常的な判断まで、あらゆる決定にウィルパワーを消費します。
だからこそ、元アップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、余計な意思決定をなくすため、いつも黒いタートルネックとジーンズにスニーカーという格好をしていました。「今日はどんな服を着よう」という判断が必要なくなるため、ウィルパワーを節約できていたのです。
つまり、ウィルパワーを節約するには、「無駄な選択」を減らせばよいという事です。
選択の機会を減らす
恐らく、歯磨きや洗顔をするときに「するか、しないか」「どんな方法でやろうか」ということを考える人はほとんどいないと思います。なぜなら、これらの行動が私たちにとって当たり前のもので、何も考えなくとも行える「習慣」だからです。つまり、今私たちが選択して行なっていることを習慣にすることができれば、ウィルパワーの消耗を抑えることができます。
例えば、朝食は必ず駅前のカフェのサンドイッチ、通勤電車ですることは英語のリスニング、というような行動を習慣化することができれば、「朝食は何にしようかな」「電車でどうやって時間を潰そうか」などという意思決定をなくすことができますね。
元アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ氏やアップル共同創始者のスティーブ・ジョブズ氏は、人前に出るときは毎回ほとんど同じ格好でした。彼らの活躍には、「どの服を着ようか」ということに費やすウィルパワーを節約したことが一因に挙げられるのかもしれません。
選択肢を減らす
1995年にコロンビア大学の研究員が行なった実験によると、6種類のジャムを試食コーナーに並べた場合と24種類のジャムで同様のことを行なった場合では、前者の方が購買率が約25%も高かったそうです。この結果は、あまりに多くの選択肢を吟味するうちにウィルパワーが消耗され、「ジャムを購入しよう」という意思決定が妨げられた結果だと言えます。このように、一回の意思決定における選択肢の数もウィルパワーの消耗に影響を与えます。
例えば、デスクワークの場合は「机の上に必要以上のものは極力置かない」ことで選択肢を減らすことができます。進めている作業に関係のない物を置くのはやめましょう。
また、2017年に北海道大学が行なった実験では、視界にスマートフォンがある状態とない状態では、後者の方が集中力が長持ちしやすかったという報告もなされています。
マルチタスクをやめる
仕事ができるビジネスパーソンは、マルチタスクが上手だと思われているかもしれませんが、実際にはマルチタスクの非効率性が科学的に指摘されています。2008年に行われた実験によると、マルチタスクをしているときの方がシングルタスクをしているときよりもストレスホルモンが多く出ることが分かりました。ストレスホルモンは不安や不快感を発生させるだけでなく短期記憶を悪化させるため、これによって効率が下がってしまうのです。
いくつもの作業を同時に進めていると、当然のことながらそれぞれに100%の集中力を捧げることはできません。さらには、ひとつの作業中にも他の作業内容のことを考える必要があるため、そこで余分なウィルパワーが消耗されてしまうのです。
きちんと優先順位をつけて、ひとつひとつの仕事に集中する方がかえって効率よく作業を進めることができるのでしょう。
朝のおすすめルーティン
・読書
・運動
・アファメーション
・瞑想
・日記
・イメージング
自分のルーティンを見直して、ウィルパワーを節約しコントロールして結果をだしていきましょう
みなさんの朝のおすすめルーティン教えてください