データマネジメントとは
データを管理する活動のことを指す。データをビジネスに活かすことができる状態で継続的に維持、さらに進化させていくための組織的な営み、データを「経営戦略を決定する上での重要な資産」と捉え、意思決定のために常時利用可能な状態に改善・維持することです。
データマネジメントとは、データを資産と捉え体系的に価値を引き出すための手段です。
データマネジメントを11の領域に分けて解説ます。
- データアーキテクチャ
- データストレージとオペレーション
- データ互換性と相互運用性
- データモデリングとデザイン
- マスターデータ管理
- ドキュメントとコンテンツ管理
- データセキュリティ
- データ品質管理
- データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス
- メタデータ管理
- データガバナンス
データアーキテクチャ
データとビジネスをつなげる青写真を描くことです。
データは何のためにあるのか？大抵はビジネスを成功させるためです。データを取得したり、貯めたり、活用するのはビジネスを成功させるためです。となると、全てのデータは最終的にビジネスの貢献につながります。データの種類と活用場面が増えると、データとビジネスのつながりは見えにくくなります。データアーキテクチャは、両者のつながりを書き出した俯瞰図です。
データストレージとオペレーション
簡単にいうと、データベースの保守管理です。
データを格納するデータベース環境を、テクニカルな面から設計・実装・サポートすることです。データベース管理者が古くからおこなってきたことてす。データストレージとオペレーションと呼ばれる領域の目的は、システムの事業を支えることです。
データの統合と相互運用性
データの移動を効率的に管理することです。
抽出(Extract)、変換(Transform)、取り込み(Load)、すなわちETLと呼ばれるものです。 データウェアハウス・データマートなどの統合を目的としたデータ そのためのデータの移動・変換 これらを管理することで、データ利用者やデータを使った業務の効率化をサポートします。
データモデリングとデザイン
データ同士の関係性を図示することです
データ同士は相互に関連しています。例えば、学校一覧のデータと、学校に在籍している学生一覧のデータは、学校コードで紐付けることができます。こういった関連性を書き出したものがデータモデルです。
マスターデータ管理
一貫した信頼できるデータを管理することです。
最新で、一貫していて、欠けておらず、信頼できることが期待される。そんなデータのことをマスターデータと呼びます。顧客リストや都道府県コードの変換表が該当します。 マスターデータと照合することで一貫した定義が手に入るため、複数のシステムがマスターデータを参照します。参照に耐えうるようにマスターデータを管理します。
ドキュメントとコンテンツ管理
一貫した信頼できるデータを管理することです。
最新で、一貫していて、欠けておらず、信頼できることが期待される。そんなデータのことをマスターデータと呼びます。顧客リストや都道府県コードの変換表が該当します。 マスターデータと照合することで一貫した定義が手に入るため、複数のシステムがマスターデータを参照します。参照に耐えうるようにマスターデータを管理します。
データセキュリティ
セキュリティポリシーや取り扱いルール、アクセスルールなどを定め、監査することです。
いわゆる企業の情報セキュリティ部門がやっていることのデータ版です。危険なデータを分類して、管理できるようにルールを決めることです。
データ品質
データを使う人の要求を満たすかどうか、それがデータ品質です。
利用者の期待と要求をどの程度満たしているか。データ品質が高い・低いという言葉は、その度合いを表しています。 果たすべき目的に合致しているかどうかが、データ品質の測定基準です。データ利用者の要件を満たせていない場合は、品質向上の施策を打つ必要があります。 品質の基準を決め、現状を測定し、理想に向けて改善するためのプロセスを設計します。データの価値を高めて利用機会を増やすことで、組織の効率と生産性を向上させます。
データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス
意思決定を支えるデータを提供することです。
データウェアハウスと呼ばれるデータベースを構築し、データ分析や機械学習、業務運用のためにデータを提供します。
メタデータ管理
データを説明するデータを管理することです。
データを説明するデータのことをメタデータと呼びます。図書館に対する図書目録のようなもので、利用者が様々な着眼点からデータを見つけることを可能にします。
データガバナンス
これまで説明してきた内容について、全体指針とルールを定め、組織的な意思決定を行うことです。
データマネジメント活動を推進できるように、組織体制の変更や権限委譲を行います。 これは野球選手と監督の関係に似ています。野球選手は、フィールド全体の俯瞰と戦略を監督に一任し、監督からのサインを受けて動きます。同様に、データガバナンスという領域は、データマネジメントの各要素を推進する上での監督として振る舞います。
